技術者集団の〝得意技と併せ技〟で最適ソリューションを提供
大興グループ
5軸のプロフェッショナルサービス
製造業向けトータルエンジニアリングサービスを展開する。生成AIをはじめ技術革新が急速に進む中、グループ11社の〝得意技と併せ技〟で、最適なソリューションを提供。ものづくりの現場と向き合い、最先進技術の活用はもちろんのこと本質的に必要とされるサービスに徹する。
目的は何か
何に困り、何を根本的に変えたいのか。目的を定め、企業経営の一助となるスタンスで課題解決に臨む。それは、創業時から一貫する経営の基本姿勢だ。
濵本義則会長が、ものづくり現場の課題に着眼し機械設計を起点に業歴を重ねてきた。自動車関連を主力にグループ持ち株会社の大興は、産業機械やIT、医療機器向けなど顧客の海外展開に合わせて業績を拡大。濵本英亮社長は、この着眼点を引き継ぎトライ&エラーの蓄積を推進力に、5軸のプロフェッショナルサービス体制を確立した。
エンジニアリングサービスのダイコーテクノは自動車設計・機械設計・CAE解析など、コミュニケーションサービスのダイテックは自動車分野をはじめ半導体や工作機械、医療機器、建設、家電 など多岐にわたるマニュアル制作、グローバル化サービスのアビリティ・インタービジネス・ソリューションズは45カ国以上を対応言語に技術翻訳・通訳や知財をサポート。各現場の実態や必要に合わせてサービス展開している。
まずはヒアリングから
このほか、ICTソリューションサービスのダイコーIWSはシステム開発やDX導入支援、ヒューマンリソースのプレコは人材サービス・教育やBPOを担う。技術者集団としてコンサルティングを重視し、業務のシステム化を要望されれば、目的の所在を明確化するためにヒアリングを行って目的を洗い出す。必要とあれば、経験と実績が物を言う併せ技を駆使し効率、効果的にワンストップで目的達成を後押しする。課題解決は各社各様で定型化がなかなか難しい。だからこそ経験やノウハウが評価され、やりがいが生まれる。
グループにはスバル車全般のマニュアルを制作するスバルとの共同出資会社や、発電プラントの設計専門会社、自動車部品の樹脂試作金型・鋳造品の設計製造会社なども擁す。引き続きシナジーのあるアライアンスやM&Aなどを積極化していく。
成長の好循環
大興は、2022年から技術系専門職の転職サイトも運営している。即戦力を求める中小企業と転職希望者のマッチングを促し、U・Ⅰターンもサポート。25年内完成を目指し、リニューアルを進めている。
中小企業はかつてないほど技術系人材の確保に苦しんでいる。省力、効率化に迫られ、ITやデジタル化、AI、DX化の導入が要求される。多様化や高度化にも対応できるよう、リスキリングには特に力を入れ、新しい技術や分野にもチャレンジする構えだ。
創業以来、〝仕事が人を育て 人が企業を育てる〟を基本理念に掲げてきた。専門性や技術能力が高まり社員が成長すれば、会社の成長を押し上げ、好循環し続ける。「大興グループは多種多様なメーカーのものづくり、最新の技術開発に携われる夢のある職場。関わった製品が世の中に出る。その喜びは技術者ならではの醍醐味」と濵本社長。業歴は顧客との関係づくりの実績といってもいい。理念の実践が裏付ける。
会社概要
大興グループ
本 社:広島市中区宝町4-28
設 立:1984年4月
資 本 金:8275万円
売 上 高:100億円(2024年6月期)
従業員数:約900人
事業内容:子会社7社を含むグループ11社で機械設計、解析、システム開発、翻訳・通訳、知的財産管理支援、ドキュメント制作、派遣ほか
T E L:082-241-7088
U R L:https://www.daikonet.co.jp/
※2025年9月当時の情報です。