展示場「Symphonic Garden」人と自然が調和する空間提案
株式会社広田造園
グランピング施設「IHANA!」も好調
国の名勝庭園「縮景園」(広島市中区)をはじめとする日本庭園の造園・維持管理で確かな技術を誇り、〝リゾートライク〟なデザインの庭づくりにも強みを持つ。
西区己斐上の本社敷地内に構える展示場「Symphonic Garden(シンフォニック・ガーデン)」で、新たな空間づくりの提案を積極化している。カーポートやフェンスなど国内の多様なエクステリアメーカーの商材を扱い、豊富な庭木・樹木もそろえる。施工事例をパネル展示し、サンプルボードで見た目や質感、肌触りが体感できる。来店客との打ち合わせや現地調査を基に3D・CADを駆使しながら、さまざまな要望を形にする。
廣田昭社長は、「特に女性のお客さまにときめいていただけるよう、店舗は細部にまでデザインを工夫しました。建物外装は上品な藤色とし、内装はモダンなライトやアンティークな家具、リゾート風のシーリングファンを設置。趣の異なる四つの商談スペースで、丁寧な説明と入念な打ち合わせを基にプランニングします。住宅や店舗などの建物の外回り全ての悩みに対応するワンストップ窓口を目指します」と話す。
「調和」する空間づくり
同店舗内にはオーダーメードの家庭用プールを展示して、上品な空間を演出。新しいリゾートタイプの庭づくり提案に力を入れる。庭の形状や好みに応じて丸形やハート型など自由な設計が可能で、水深を徐々に深くする、水の中に階段を設けるといった工夫もできる。プールの内側全面に特殊なシートを貼り、地震や経年劣化によるひび割れでの水漏れの心配がなく、シートの柄と色も約40種類と豊富に用意。躯体に備わる複数のLEDライトの調色とパターン設定によって、多彩な光景を映す。波の揺らぎを含めて視覚的に楽しめるようにし、ガーデンパーティーやナイトプールなど1年を通じて活用できる。別荘やホテル、結婚式場、医療介護施設のリハビリ用プールにも供給実績がある。
2025年6月には、ポンプやフィルターなど全てのパーツが日本製の自社ブランドプールの販売を開始。輸入品と比べて高精度で、より多様な提案営業ができる体制を整えた。廣田社長は、「生活様式やライフスタイルが多様化する中、今後も新たな庭の楽しみ方を提案したい。『家』と『庭』の調和で『家庭』が築けます。私たちは店名に込めた思いである、人と自然が調和する空間デザインをお手伝いします」とする。
安芸高田市の「Symphonic Garden グリーンファーム展示場」内に構えるグランピング施設「IHANA!フォレストグランピング&ヴィラリゾート」も好調に推移。異なる室内デザインの国産ドームテント3区画と、セミダブルベッド6台を備える大型リビングが特長のヴィラタイプ1区画をそろえる。〝プライベートスパリゾート〟をコンセプトに、各区画に宿泊者専用の屋外プールや屋外サウナ、温水ジェットバスを置くなど他施設と違いを打ち出し、ゴールデンウィークなどの長期連休は満室が続く。24年冬に植栽や設備の一部をリニューアルし、さらなるリピーター獲得につなげる。エクステリアの施工ノウハウを生かした一体的な非日常空間を体感してもらうことでブランド認知を広げ、本業の受注拡大を目指している。
会社概要
株式会社広田造園
本 社:広島市西区己斐上1-14-3
設 立:1970年9月(創業1949年4月)
資 本 金:2000万円
売 上 高:4億5531万円(2024年7月期)
従業員数:20人
事業内容:造園・エクステリア工事、一般土木、環境緑化、緑化樹木生産販売、ゴルフ場の建設・設計監修・メンテナンス、グランピング施設の運営
T E L:082-271-3417
U R L:http://www.hirota-zoen.co.jp
※2025年9月当時の情報です。