高感度セレクトショップ「パリゴ」を展開
「アクセ広島」や「JAPAN DENIM」など
株式会社アクセ
ファッションとクリエイティブを通じてお客様の幸せを追求する
日本とフランス、イタリアなどの世界各国の衣類、靴、バッグ、アクセサリーを扱うセレクトショップ「PARIGOT(パリゴ)」などを展開。広島市中心部で自社ファッションビル「アクセ広島」も運営する。2025年に創業100周年を迎えた。近年は高感度層向けの新業態や自社ブランドの開発を通じて新たな顧客層を開拓。25年7月期は過去最高の売上高29億円を達成した。
洗練された世界観
その店を訪れることが旅の目的になる「デスティネーションストア」を目指し、内装やブランドセレクトの強化を図る。主力の「パリゴ」は尾道本店、福山、広島、岡山、松山など中四国に加え、銀座など首都圏にも進出。店舗ごとに異なる空間を提供し、上質な商品を高い接客力で提案する。23~24年にはパリゴの未来形となる新業態「Le GRAND CLOSET de PARIGOT(ル グランド クローゼット ドゥパリゴ)」のウィメンズストアを麻布台ヒルズへ、首都圏初のメンズストアをGINZA SIXへ開いた。パリゴ以上のハイブランド、世界的インテリアデザイナーによる内装などで高感度層に訴求する。また24年に立ち上げた大人の女性向けブランド「AubeL(オーベル)」は、極細番手のウールやシルクといった高級素材を用い、日常で楽しめるシンプルなデザインで年齢や流行に左右されない普遍的な上質さを大切にして支持を集める。
地域産業と共創
地域の魅力を世界へ発信を担うのがオリジナルブランド「JAPANDENIM(ジャパンデニム)」だ。18年から福山市と連携して備中備後産デニムのブランディングを目指すプロジェクトに参画。世界的ハイブランドにも採用される同市や岡山県産の高品質素材を使用する。加工段階では瀬戸内海環境保全特別措置法に準拠した排水処理や水使用量の抑制を掲げるなど、低い環境負荷の生産体制を確保。タグやウェブで生産者情報を明示することで、トレーサビリティを実現する。世界的デニム産地の三備地域の認知向上、関係企業の販路拡大を通じ地域経済の活性化に貢献。パリゴが持つ有名デザイナーとのネットワークを活かした商品開発や、持続可能なものづくりへの取り組みが評価され、GINZASIXの旗艦店はフロアの坪当たりの売上が1位になるなど急速に売り上げを伸ばしている。現在は売り上げの約65%を訪日客が占める。
多様性に応じた育成
約30年前から新卒採用を基本とし、全員正社員で運営。接客でブランド理解を深めたのち、バイヤーや商品開発、マネジメントなどへのキャリアパスを用意する。近年は若手でも実力があればアシスタントバイヤーに抜擢されるなど早期にキャリアアップを実現できる制度を導入した。また人事・広報・経理などの本社職も「ファッションの最前線を交える中核」と位置づけている。新人研修、パワーアップ研修、マネジメント研修といった段階別の教育体制を設けるほか、多様な人材が自らの持ち味を生かせるよう、性格特性に応じた科学的メソッドも活用。SNSの発信、スタイリング力、ホスピタリティ、論理的思考力などの能力を活かし、社員全員でマーチャンダイジングを実現する。
会社概要
株式会社アクセ
本 社:尾道市久保1-8-1
設 立:1947年(創業:1925年)
資 本 金:2000万円
売 上 高:29億円(2025年度)
従業員数:92人(2025年6月時点)
事業内容:セレクトショップ事業、デジタルマーケティング事業、ジャパンデニム事業、ファッションビル事業
T E L:0848-37-3629
U R L:https://corporate.parigot.co.jp/
※2025年9月当時の情報です。