中小企業のDXを伴走支援健康と働きがい両立できる職場
株式会社ネクストビジョン
ゲーム、生成AIなど新分野に力
システムの受託開発や、さまざまなソフトウエア、ITツールを組み合わせて企業の課題解決を提案するシステムインテグレーションを手掛ける。ストレスチェックアプリなどの自社製品も手掛け、近年はスマホ向けゲームアプリや、生成AI活用の新サービスなど、新しい分野の展開を加速させている。
対応力が強み
扱う商材は製造現場のペーパーレス化に寄与するiPad活用の帳票ソリューション「i―Reporter」、定型作業を自動化するRPAなど多岐にわたる。顧客の立場に立って一緒に知恵を絞り、中小企業にも無理のないデジタル化を提案している。各社の業務や課題に合わせた追加機能の開発など、きめ細かい対応が支持され、製造業を中心に導入実績を伸ばす。大手企業との取引実績も増えている。
2023年にはグループ売上高が初めて10億円を突破。27年に同20億円を目指し、グループ間で開発リソースや業務ノウハウの共有を進め、生産性や技術力を向上させる。各社の強みを生かし、需要が拡大する都市圏を中心に受注拡大を図る。
新分野に挑戦
25年1月に発足させた「プロダクト事業部」に精鋭を集め、新規事業開発を強化。生成AIを活用した製造業向けソリューションなどを検討中だ。23年からエンターテインメントコンテンツ事業も開始。有名アイドルグループやアニメの公式ゲームアプリなど多数の制作実績があり、年々引き合いが増している。
「イノベーションを起こす」をテーマに毎年、アイデアコンクールを開催。優勝者に賞金10万円、商品がヒットすればさらに100万円を贈る。上司と部下がフラットな関係で気軽に相談できる社風で、盛んに意見交換が行われている。有馬猛夫社長は、「本当に価値のある、ほかにはない新しい物を提案し、諦めずにやり続けることが重要。言われたものをつくる作業者ではなく、新たなアイデアを生み出し続ける開発者集団でありたい」と話す。
健康経営に力
「仕事は楽しく」をモットーに〝働くことが健康につながる〟職場を目指している。ボトムアップで健康増進の取り組みを進め、健康診断で問題を指摘される人の割合は毎年減っている。若手発案のウオーキングイベントを機に社員同士の交流が活発になるなど、風通しの良い会社づくりに一役買っている。休職者も少なく、復職率は100%と、健康に働き続けられる環境が整う。17年から9年連続で経済産業省の健康経営優良法人に認定。上位が対象のブライト500にも選ばれている。挑戦を後押しする企業風土などが評価され、22年には働きがいのある会社研究所(GPTW)による「働きがい認定企業」にも選定された。
これらの知見を生かし、ヘルスケア分野の自社製品・サービスを開発。ストレスチェックの「ココミル」、診断書のやりとりなど休職・復職に関わる業務全般を支援する「クマモル」をリリース済みだ。有馬社長は、「効率化だけではなく、人間らしさや人の持つ豊かさを引き出すようなシステムを提案したい。ITで社会や企業の経営を支えながら、新しい常識をつくるイノベーションに挑戦し続けます」と意気込む。
会社概要
株式会社ネクストビジョン
本 社:広島市中区榎町2-15 榎町ビュロー6階
設 立:1999年4月14日
資 本 金:2200万円
売 上 高:8億3000万円(2024年12月期)
(グループ連結 11億9000万円)
従業員数:108人(グループ176人)
事業内容:製造業向けDX推進事業、システムインテグレーション事業、Webソリューション事業、モバイルアプリ開発事業、健康経営推進事業
T E L:082-235-1576
U R L:https://www.nextvision.co.jp
※2025年9月当時の情報です。