布印刷のエキスパート衣類品プリント事業へ参入
株式会社ポップジャパン
『お客様のワクワクを創造する会社』への挑戦
2024年12月に創業50周年を迎えたポップジャパン。1974年に前身の「ポップヒロシマ」として創業。広告・宣伝物の制作からスタートし、のぼり旗の製作・印刷へと展開。現在では年間200万枚もののぼりを生産する業界のリーディングカンパニーとなった。
2008年に広島市西区から安佐南区の西風新都に移転し、大型印刷機からデジタル印刷(インクジェットプリンタ)への設備拡充、16年の現社名への変更などを経て発展を続けている。布印刷のエキスパートとして、近年はメイン商材ののぼり旗のほか、自社開発のグッズやTシャツ、スポーツユニフォーム、のぼりの廃材を利用したSDGs関連商品にも積極的に取り組んでいる。22年にはウェアプリントを手掛けるアートディレクトを、23年には石油業卸関連のフロンティアを吸収合併するなど、事業の幅も広がっている。
最近ではアイデア力やデザイン力を生かして、プロモーション事業を強化。飲食店の装飾や、呉市のカキのプロデュースといった企画を展開。布印刷技術を駆使してつくったカキのお手玉は売れ筋商品になっているという。熊本社長は「私たちはジャンルを問いません。飲食、流通、アパレル、工場、行政、教育機関、個人、クラブチームなど、あらゆるお客さまの課題の解決を目指しています。オンライン化が進んでもお客さまの元へ足を運ぶ姿勢は変わりません。新しい発想で商品を開発し、社員の人間力を高める育成にも力を入れたい」と語る。
Tシャツプリント事業に力
新たな挑戦として、衣料品プリント会社の事業譲渡を受け、Tシャツプリント事業に乗り出した。地域のスポーツチームやサークルなどのTシャツづくりなどを手掛ける。ECサイト「アートディレクト」も強化し、個人客を開拓する。一般消費者が独自デザインのロゴをプリントして制作するオリジナルグッズのニーズは高まっており、訴求していく。また、地域のスポーツチームや学校の部活の大会出場を祝う横断幕を手掛け、色彩豊かなデザインで学校や選手、街を元気づけるサインの役目も果たしている。
産学連携も推進
広島経済大学メディアビジネス学部と連携し、新たな商品の開発に取り組んでいる。
「若者にとって魅力的な」をコンセプトに、生成AIを活用したブックカバーは、人が思い描くデザインとは違い、斬新で思いもかけない表現に仕上がり、広島新駅ビル「ミナモア」内の「ブックギャラリーコウブンカン」の店頭を彩った。
人的資本経営
「人は価値を産み出す資源」という考えの下、あらゆる活動に勤しんでいる。働き方改革・健康経営をはじめとし、当社では従業員全員が主役である。
お客様のワクワクを創造
時代に合わせて、のぼりだけではない新商品や新サービスを相次いで企画する同社。「何でも相談できて、何でも解決できる」という印象を残し、記憶に残る会社を目指す。
「お客様がいて、その先にお客様のお客様がいるのが我々の業界です。ニーズを把握し、最適な解決策を提案できる会社を目指しています」
会社概要
株式会社ポップジャパン
本 社:広島市安佐南区伴南2-5-19-26
設 立:1974年12月
資 本 金:2000万円
売 上 高:8億円(2025年3月期)
従業員数:50人
事業内容:宣伝用のぼり、旗、横断幕、懸垂幕、タペストリー・のれん、法被、Tシャツ、そのほか各種宣伝物の製造・販売、広告販促企画、各種デザイン、各種イベント等
T E L::082-811-8500
U R L:https://www.pop-japan.co.jp
※2025年9月当時の情報です。