食品物流で全国トップクラス「考える物流」を追求関東~九州に計72拠点展開
シモハナ物流株式会社
「お客様第一主義」と優秀な人財が発展の原動力
建設業、建設コンサル・地質調査、送電・配電線調査など12社で構成する「シモハナグループ」の中核企業で、食品物流で全国トップクラスの規模を誇る。大手の回転寿司チェーンや牛丼チェーン、コンビニ、スーパーなど誰もが知っている全国企業と取引し、堅調に事業を拡大。経営理念の「お客様第一主義」や、荷主企業の発展と利益拡大につながる「物流プラスアルファ」が支持され、2025年3月期売上高は712億円で4期連続最高を達成した。
1955年設立の同社は、もとは中国電力の火力発電所から排出される焼却灰の運搬とそれに伴う構内作業など公共性の高い業務を手掛け、安全や確実性、顧客ニーズへの対応力を培ってきた。このノウハウを生かし、94年に食品輸送へシフト。荷主企業に代わり物流をトータルマネジメントし、荷主の手間やコストの削減につなげている。「物流のプロ」の知見を強みに、荷主の物流情報システム構築から在庫・受発注管理、物流センター運営、配送管理を包括的に受託する「3PL」を積極展開。商品によっては包装や組み立て、加工などを施すことで、モノの流れの全領域で付加価値を出す。共同配送や保管流通加工も展開。このように、荷主企業の「経営資源であるモノの流れをいかに効果的にマネジメントするか」を重視した全体最適化によって、「Win‐Win」の関係を築いている。2025年4月現在、関東から九州まで72拠点を展開、25年度秋には高槻第三営業所を開設。
また、文書・情報事業の専用ドキュメントセンターで顧客の文書収集から保管、電子化、機密抹消までワンストップで行う。
自ら考え解決できる人財が原動力
こうした「考える物流」において、同社が求めるのは「自分で考え、解決できる人財」だ。毎年、高校・大学などの新卒150人前後が入社し今後は200人規模の採用を目指す。一人一人が目標を立てて主体性を育み、数字に強い経営感覚を持った社員を育成。挑戦できる環境を整え、経験してもらうことを重視。「失敗」も「教育投資の一環」と捉えているという。総合職は業務進捗や収支管理などセンターの運営全般を任され、事務職も汎用センター内で働くという環境から、荷主とのマンツーマンの信頼関係の構築が重要で、仕事の幅が広くやりがいがある。また、ドライバー職や庫内作業職もライフラインを支える必要不可欠な存在だ。年に4回予定している新入社員研修は充実しており、ビジネスマナーなど社会人としての基本はもちろん、ドライバー職については貸し切り教習用コースで運転技術を磨き、プロドライバーへ成長できる。
女性運転手の採用にも積極的だ。免許取得の支援や研修に加え、社内の困りごとを本部へ伝えられる仕組みがあり、環境改善につなげている。育休などを活用し、子育てと両立してキャリアを積める。現場の負担軽減や働きやすい環境づくりにも注力。倉庫作業の自動化やパレットの荷物積み付けロボット、無人搬送車、夏場に暑くなる常温倉庫の空調設備などを導入。機械化やシステム化で業務効率を高め、性別に関係なく働きやすい環境を整えている。また、年間休日数は119日と多く、ボランティア休暇などでもワークライフバランスを促進。人財の能力を最大限に発揮できるフィールドを用意し、時代の流れに柔軟に対応しながら社員、企業ともに成長している。
会社概要
シモハナ物流株式会社
代 表 者:代表取締役社長 下花 実
本 社:安芸郡坂町横浜中央1-6-30
設 立:1955年2月
資 本 金:3000万円
売 上 高:712億円(2025年3月期)
従業員数:8088人(パートなど含む、2025年4月現在)
事業内容:3PL総合物流サービス、共同配送、機密文書保管など
T E L:082-820-1155
U R L:https://shimohana.com/
※2025年9月当時の情報です。